ハマス、ガザ戦闘休止案を精査=最高指導者「真剣な協議に前向き」 2024年01月31日 16時08分

30日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスから避難する市民(AFP時事)
30日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスから避難する市民(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラム組織ハマスは30日、声明を出し、米国やイスラエルなどが先にパリで開いた4者協議で一致したパレスチナ自治区ガザの戦闘休止案について、既に受け取り、「指導部が(休止案の)文面について協議し、最終的な見解を表明する」との立場を示した。ハマスは人質解放には「恒久停戦」が必要との立場を崩していないとみられ、同意するかは予断を許さない。
 報道によると、戦闘休止案は3段階で構成。昨年10月のイスラエルへの奇襲で拉致した人質のうち、まず民間人の高齢者や女性、子供を解放し、次に成人男性、兵士と続き、最後に死亡した人々の遺体を返還する計画だ。
 休止期間は6週間で、人質1人の解放につき、イスラエルで収監中のパレスチナ人の囚人3人を釈放する。イスラエル軍は、ガザの人口密集地から一時的に部隊を移動。さらにガザへの人道支援を加速させるとしている。
 ハマスの最高指導者ハニヤ氏は30日、「仮に包括的な(イスラエル側の)攻撃停止につながるのであれば、真剣かつ実践的な協議にはオープンな姿勢だ」と述べた。 

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