バイデン氏、米兵死亡で「報復決断」=親イラン組織は攻撃停止表明 2024年01月31日 08時43分

30日、米ホワイトハウスで記者団の質問に応じるバイデン大統領(EPA時事)
30日、米ホワイトハウスで記者団の質問に応じるバイデン大統領(EPA時事)

 【ワシントン、カイロ時事】バイデン米大統領は30日、ヨルダンでの無人機攻撃で米兵3人が死亡したことに対する報復について、対応を既に決断したと明らかにした。具体的な軍事行動の内容や時期には言及しなかった。ホワイトハウスで記者団の取材に応じた。
 バイデン氏は「犯人に武器を供給しているという意味で、イランにも責任はある」と非難し、攻撃が親イラン武装組織によるものとの見方を示した。同時に「中東でより広範な戦争は必要ない。私が求めているものではない」とも述べ、中東情勢の一段の悪化は避けたい考えも強調した。
 米国防総省のライダー報道官は30日の記者会見で、誰による攻撃だったかなどについて、「米軍が調査を続けている」と語った。同省は29日の記者会見で、イラクの親イラン武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の「痕跡がある」と指摘していた。
 一方、カタイブ・ヒズボラは30日、イラクや周辺地域に駐留する米軍への攻撃を停止すると発表した。AFP通信などが伝えた。声明で、「イラク政府に恥をかかせないため」と説明した。イラクのスダニ政権は親イラン政党の支持を受けている。 

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