イスラエル軍、ガザ地下トンネルに水注入=戦闘休止、最終合意は来週か 2024年01月31日 07時51分

パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで見つかった地下トンネル=イスラエル軍が21日公開(AFP時事)
パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで見つかった地下トンネル=イスラエル軍が21日公開(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザの地下に広がるイスラム組織ハマスのトンネル網を「無効化」するため、大量の水をトンネルに流し込む手法を取っていると発表した。昨年12月に軍が海水の注入を開始したと報じられ、土壌汚染への懸念が広がっていた。
 イスラエル軍は注入の仕組みについて「土壌や水系を分析し、地下水に被害が及ばないように開発された」と説明した。流し込んでいるのが海水かどうかには触れなかった。
 ハマスは地下トンネルに武器を保管したり、トンネルを使ったゲリラ戦を仕掛けたりしている。ハマスのガザ地区最高幹部や拘束中の人質はトンネル内にいるもようで、イスラエルにとっては、トンネル攻略が作戦の鍵となっている。
 一方、イスラエルとハマスの戦闘休止案に関し、ロンドンに拠点を置くアラブ圏紙「アラビー・ジャディード」(電子版)は30日、エジプト情報筋の話として、来週初めにも双方が合意に達する見通しだと報じた。 

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