ロシア大統領選、プーチン氏「討論不参加」=31日署名提出期限 2024年01月30日 15時24分

ロシアのプーチン大統領=29日、サンクトペテルブルク(AFP時事)
ロシアのプーチン大統領=29日、サンクトペテルブルク(AFP時事)

 3月投開票のロシア大統領選で、ペスコフ大統領報道官は29日、通算5選が確実視されるプーチン大統領が今回も「候補者討論会に参加しない」と確認した。プーチン氏は過去も一貫して不参加。選挙で正統性を示すには「競争」を演出する必要があるが、圧勝に向けた雰囲気に水を差されないよう警戒した可能性もありそうだ。
 プーチン氏は政権与党「統一ロシア」の支持の下、無所属候補として超党派で臨む。中央選管によると、必要な30万人分の署名集めを経て29日、正式に候補者登録された。署名の提出期限は31日。無風選挙ながらも、候補者の顔触れが出そろいつつある。
 注目されるのは、ウクライナ侵攻に反対している独立系候補ナジェージュジン氏の動きだ。下院議席を持たない中道右派政党「市民イニシアチブ」の公認候補で、必要な署名は10万人分。獄中の反体制派指導者ナワリヌイ氏の妻ユリヤさんから署名が寄せられ、既に約20万人分を集めた。31日に中央選管に署名を提出する。
 その後は、政権の影響下にある中央選管がナジェージュジン氏をプーチン氏の脅威と見なさず、正式に候補者と認めるかが焦点。有力紙・独立新聞(電子版)は29日、ナジェージュジン氏が出馬した場合、過去の大統領選で「次点」が定位置の共産党候補を得票で上回るシナリオもあり得ると伝えた。 

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