無人機を自軍と誤解か=米軍、迎撃失敗で3人死亡 2024年01月30日 05時41分

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官=26日、ワシントン(EPA時事)
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官=26日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は29日、ヨルダンの駐留米軍が無人機の攻撃を受け、米兵3人が死亡したことに関し、米軍が敵の無人機を自軍のものと勘違いしたため、迎撃に失敗したと報じた。米軍の無人機も同時刻に拠点に戻ってくるところだったという。
 米国防総省のシン副報道官は29日の記者会見で、この攻撃がイラクの親イラン武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の「痕跡がある」と指摘し、さらに調査を進める方針を示した。攻撃による負傷者が40人を超えたことも明らかにした。
 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者会見で「われわれはイランとの直接的な戦争を望んでいない」と強調した。無人機の取り違えに関してはコメントを避けた。
 報道によると、米軍はこの無人機がイラク領内から発射されたと分析している。ただ、イランが攻撃を指示した証拠はこれまでに見つかっていない。 

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