ガザ巡る4者協議、今週も継続=イスラエルとハマス「大きな隔たり」 2024年01月29日 14時18分

28日、イスラエルの攻撃を受け、パレスチナ自治区ガザ南部ラファから上がる煙(AFP時事)
28日、イスラエルの攻撃を受け、パレスチナ自治区ガザ南部ラファから上がる煙(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止と人質解放実現に向け、米国とイスラエル、カタール、エジプト各国高官による4者協議が28日、欧州で開催された。イスラエル首相府が声明で明らかにした。首相府は協議について「建設的だったが、大きな隔たりが残っている」と指摘。今週、追加協議を続ける意向を示した。
 協議には、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、イスラエルの対外情報機関モサドのバルネア長官、カタールのムハンマド首相兼外相、エジプトのカメル総合情報庁長官が出席。AFP通信によれば、開催地はパリで、フランス政府も関与している。
 ハマスはイスラエル軍部隊の撤退など従来の要求を繰り返しているもようで、「ハマス壊滅」を掲げるイスラエルが受け入れるかどうかは不透明だ。ハマス幹部はロイター通信に、イスラエルがガザ攻撃の停止と全部隊の撤収に同意することが、人質解放の前提になると主張した。
 イスラエル軍はガザ攻撃の手を緩めていない。軍は29日、ガザ北部、中部、南部で多数の「テロリスト」を殺害したと発表。南部ハンユニスの病院付近では激しい砲撃が続き、イスラエル軍がドローンに搭載した拡声器で住民に退避を求めたと伝えられている。 

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