新型「戦略巡航ミサイル」を実験=潜水艦発射型、奇襲攻撃狙う―北朝鮮 2024年01月29日 06時42分

北朝鮮が28日に実施した新型「潜水艦発射戦略巡航ミサイル」の発射実験(朝鮮通信・時事)
北朝鮮が28日に実施した新型「潜水艦発射戦略巡航ミサイル」の発射実験(朝鮮通信・時事)

 【ソウル時事】朝鮮中央通信は29日、北朝鮮が28日に新型の潜水艦発射型戦略巡航ミサイル「プルファサル(火矢)―3―31」の発射実験を日本海で行ったと報じた。ミサイルは核弾頭の搭載を想定しているとされる。発射兆候の把握や探知、迎撃を困難にする「奇襲攻撃」能力の獲得を狙っているもようだ。
 金正恩朝鮮労働党総書記が発射を現地指導し、「海軍の核武装化は切迫した課題だ」と強調。原子力潜水艦の建造事業についても党や軍の幹部と協議して、当面の課題を提示したという。
 ミサイルは2発とみられ、同通信は日本海上空を2時間3分41秒と2時間4分5秒の間飛行し、標的の島に命中したと伝えた。韓国軍によると、北朝鮮東部・新浦付近の海から発射された。韓国軍当局者は「飛行時間などは誇張された可能性が高い」と指摘した。
 新型ミサイルは24日に初の発射実験が行われた。名称は既存の戦略巡航ミサイル「ファサル(矢)1」や「ファサル2」の改良型で、戦術核弾頭「ファサン(火山)31」が搭載可能であることを示唆している。 

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28日午前、潜水艦発射型の戦略巡航ミサイル「プルファサル(火矢)―3―31」の試射を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(朝鮮通信・時事)
28日午前、潜水艦発射型の戦略巡航ミサイル「プルファサル(火矢)―3―31」の試射を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(朝鮮通信・時事)

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