米中、麻薬対策で作業部会=30日に北京で初会合 2024年01月29日 00時06分

 【ワシントン時事】米政府高官は28日、記者団に対し、米中高官らが合成麻薬対策を話し合う作業部会の初会合を30日に北京で開くと明らかにした。バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は昨年11月の首脳会談で、米国に流入する合成麻薬の問題に対応することで合意していた。
 作業部会には米側から司法、国土安全保障、国務、財務の各省高官らによる代表団が参加。政府高官は「法の執行や原料となる化学物質の規制、世界的な違法薬物のサプライチェーン(供給網)撲滅に向けた連携などを追求する」と説明した。
 米国で社会問題化している合成麻薬「フェンタニル」などは、原料となる化学物質が中国で製造され、メキシコの麻薬組織を通じて持ち込まれている。米政府高官は「中国はこの件でメキシコと対話を始めている。世界規模で取り組まなければならない問題だ」と強調した。 

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