最高裁、野党統一候補の出馬を禁止=今年後半の大統領選―ベネズエラ 2024年01月27日 14時27分

ベネズエラ大統領選の野党統一候補マリア・コリナ・マチャド氏=23日、カラカス(AFP時事)
ベネズエラ大統領選の野党統一候補マリア・コリナ・マチャド氏=23日、カラカス(AFP時事)

 【サンパウロ時事】南米ベネズエラの最高裁は26日、今年後半に予定されている大統領選の野党統一候補マリア・コリナ・マチャド氏(56)の公職就任を禁じた反米左派のマドゥロ政権の決定について、支持する判決を言い渡した。事実上出馬を禁じられたマチャド氏は反発。与野党が公平な選挙実施を約束した昨年10月の「バルバドス合意」後の緊張緩和ムードが一転する様相を呈している。
 元国会議員のマチャド氏は、主要野党による10月の予備選で、9割を超える圧倒的支持を得て候補者に選出された。しかし、マドゥロ政権は、予備選の前に、マチャド氏が米国のベネズエラ制裁を支持したなどとして15年間にわたり公職に就くことを禁止していた。この決定の取り消しを求め、マチャド氏が最高裁に提訴したものの、強権色を強めるマドゥロ政権に牛耳られている最高裁は政権に追随した。
 判決を受けてマチャド氏はX(旧ツイッター)に「(マドゥロ)体制はバルバドス合意の破棄を決めた」と投稿。一方的な動きを批判した。 

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