国連機関職員がハマス奇襲関与か=UNRWA調査、米は資金停止 2024年01月27日 05時30分

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長=2023年10月、東京都千代田区
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長=2023年10月、東京都千代田区

 【ニューヨーク時事】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は26日、イスラム組織ハマスによる昨年10月7日のイスラエル奇襲に複数の職員が関与した疑いがあるとして、調査を開始したと明らかにした。疑惑の対象となった職員の解雇も決めた。
 米国務省によると、職員12人が関与した可能性がある。同省は声明で「疑惑を非常に憂慮している」とし、詳細を把握し国連の対応が終わるまで、UNRWAへの資金拠出を停止すると発表した。米国はUNRWAの最大資金提供国の一つ。
 UNRWAはイスラエルから情報提供を受けたという。ラザリニ事務局長は声明を出し、「テロ行為に加担した職員は、刑事訴追を含む責任を問われる」と述べた。 

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