元最高裁長官に無罪=徴用工訴訟「介入」事件―韓国地裁 2024年01月26日 18時50分

韓国の梁承泰・元最高裁長官=2019年1月、ソウル(EPA時事)
韓国の梁承泰・元最高裁長官=2019年1月、ソウル(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の元徴用工らが日本企業を相手取って起こした賠償請求訴訟を巡り、最高裁が日韓関係悪化を懸念する当時の朴槿恵政権の意向を酌み、介入したとされる事件で、ソウル中央地裁は26日、職権乱用などの罪に問われた梁承泰・元最高裁長官(76)に対し、無罪を言い渡した。検察は懲役7年を求刑していた。韓国メディアが報じた。
 2011~17年に最高裁長官を務めた梁氏は、13年に裁判を遅らせるよう指示したとして、文在寅政権時代の19年2月に起訴された。検察側は、梁氏が14年に賠償請求の棄却を求める意見を担当裁判官に伝えたとも主張していた。地裁は26日、職権乱用などは「認定できない」と結論付けた。 

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