ガザでの集団殺害防止命じる=イスラエルに、戦闘停止は明言せず―国際司法裁 2024年01月26日 23時58分

26日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)で、イスラエルのパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦を巡り開かれた法廷(ロイター時事)
26日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)で、イスラエルのパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦を巡り開かれた法廷(ロイター時事)

 【ブリュッセル、カイロ時事】国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は26日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでジェノサイド(集団殺害)を行っているとして南アフリカが起こした訴訟で、集団殺害を防ぐためのあらゆる措置を取るようイスラエルに命じた。軍事作戦の即時停止は明言しなかった。
 今回の判断は、数年を要するとみられる判決を下すまでの暫定措置。ICJはイスラエルに対し、パレスチナ人が必要とする人道支援提供に向けた対策も取るよう要求した。
 AFP通信によると、ICJの判断を受け、パレスチナのイスラム組織ハマスは声明を出し、イスラエルを「孤立させ、ガザでの犯罪を明らかにするための重要な進展だ」と歓迎した。一方、イスラエルのネタニヤフ首相はビデオ演説で、自国を防衛する権利を改めて主張。「この基本的な権利を否定する卑劣な試みは、ユダヤ人国家に対する明らかな差別だ」と批判した。 

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25日、パレスチナ自治区ガザ北部にあるシファ病院で、イスラエル軍によるとされる攻撃後、手当てを受ける負傷者(AFP時事)
25日、パレスチナ自治区ガザ北部にあるシファ病院で、イスラエル軍によるとされる攻撃後、手当てを受ける負傷者(AFP時事)

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