火星ヘリ、惜しまれ退役=米NASA、計画超え飛行 2024年01月26日 14時30分

火星を飛行した米航空宇宙局(NASA)の無人ヘリコプター「インジェニュイティ」=2021年4月(NASA提供)(AFP時事)
火星を飛行した米航空宇宙局(NASA)の無人ヘリコプター「インジェニュイティ」=2021年4月(NASA提供)(AFP時事)

 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は25日、火星で史上初めて地球以外の天体を飛行した無人ヘリコプター「インジェニュイティ」を退役させたと発表した。ネルソン長官は声明で「歴史的な旅は終わりを告げた。われわれの想像を超える高さと距離を飛行し、不可能を可能にした」と称賛した。
 当初計画でインジェニュイティは、30日間に最大5回の試験飛行を実施するはずだった。しかし、計画期間終了後も飛び続け、最終的に約3年間で72回の飛行を記録した。
 発表によると、地球に送られてきた今月18日の飛行時の画像で、着陸時に回転翼を損傷していたことが判明。これ以上の飛行が不可能になった。 

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