米中高官、会談へ=台湾、中東情勢議論か 2024年01月26日 10時21分

サリバン米大統領補佐官(左)と中国の王毅共産党政治局員兼外相(AFP時事)
サリバン米大統領補佐官(左)と中国の王毅共産党政治局員兼外相(AFP時事)

 【ワシントン、北京時事】米ホワイトハウスは25日、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国の王毅共産党政治局員兼外相が26、27両日にタイの首都バンコクで会談すると発表した。13日の台湾総統選後、両氏の会談は初めて。米中間の対話を維持し、関係安定化を目指す。
 中国外務省も、王氏が26~29日にタイを訪問すると発表した。同省の汪文斌副報道局長は26日の記者会見で、会談では「台湾問題に関する中国の立場を表明する」と説明。中国が「独立派」と敵視する台湾与党・民進党の頼清徳副総統の総統選勝利を踏まえ、台湾情勢への米国の介入にくぎを刺すとみられる。
 会談では、米中関係や「共通の関心事である国際・地域問題」についても話し合うとしている。紅海周辺で商船攻撃を続けるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への対応や、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を巡って意見交換する見通しだ。 

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