岸田首相、4月10日訪米=国賓待遇、「不朽の同盟」誇示―米発表 2024年01月26日 01時49分

岸田文雄首相(右)とバイデン米大統領=2023年5月、広島市中区
岸田文雄首相(右)とバイデン米大統領=2023年5月、広島市中区

 【ワシントン時事】米ホワイトハウスは25日、岸田文雄首相が4月10日に国賓待遇で訪米すると発表した。ジャンピエール大統領報道官は声明で、「不朽の日米同盟の強さと、日本に対する米国の揺るぎない責務、国際場裏で増す日本の指導的役割を強調する訪問となる」と述べた。
 日本の首相の国賓待遇での訪米は、2015年の故安倍晋三元首相以来9年ぶり。首脳会談では、覇権主義的な動きを強める中国や対台湾関係、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続などが主要な議題になるとみられる。バイデン大統領は両首脳夫人を交えた公式夕食会を開き、親密さを演出する。
 日本政府も26日、首相が4月10日にワシントンでバイデン氏と会談すると発表。林芳正官房長官は記者会見で「日米の緊密な連携を一層深め、強固な日米同盟を世界に示す上で大変有意義だ」と語った。
 バイデン政権にとって、米国の相対的な国力が低下する中、インド太平洋地域で同盟網の核となる日米同盟の強化は、中国に対抗する上で最優先事項となっている。国賓待遇の招待は、国家元首ではない首相に対しては最大級の厚遇で、日米関係の強固さを改めて世界に誇示する狙いがある。 

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