ホンダ、米GMと燃料電池生産=主力「CR-V」に搭載へ 2024年01月25日 23時03分

ホンダが米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁会社で製造した「水素燃料電池システム」=24日、米中西部ミシガン州
ホンダが米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁会社で製造した「水素燃料電池システム」=24日、米中西部ミシガン州

 【デトロイト時事】ホンダと米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の合弁会社は25日、米国で「水素燃料電池システム」の生産を始めたと発表した。ホンダは今年から主力のスポーツ用多目的車(SUV)「CR―V」の燃料電池車(FCV)モデルを北米と日本で発売する予定で、これに搭載する。北米市場でFCVの本格的量産車は初めてという。
 合弁会社が中西部ミシガン州に整備した工場で昨年末から製造を開始した。従来のホンダの燃料電池システムと比べ、製造コストを3分の1に抑制した一方、耐久性を2倍に高めた。マイナス30度の寒さでも性能を保てると説明している。
 合弁会社の鈴木哲男副社長は24日、「燃料電池は実用に耐える信頼性がある。なるべく早く普及させたい」と強調した。FCVはトヨタ自動車なども取り組んでいるが、ホンダは、新たな燃料電池システムを搭載したCR―Vはコスト面で競争力があるとみている。 

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