仲介役カタールを批判か=戦闘休止交渉に悪影響も―イスラエル首相 2024年01月25日 14時28分

イスラエルのネタニヤフ首相=7日、テルアビブ(AFP時事)
イスラエルのネタニヤフ首相=7日、テルアビブ(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相がイスラム組織ハマスとの戦闘休止交渉を巡り、仲介役のカタールを「問題がある」と批判していたと地元メディアが報じた。カタール政府は24日、「首相の発言に驚がくした」と反発。昨年11月にパレスチナ自治区ガザで1週間の休止を仲介したカタールが態度を硬化させれば、今後の交渉に悪影響を与えかねない。
 ロイター通信によると、ネタニヤフ氏の発言は、ハマスの拘束下にある人質の家族との協議の場で飛び出した。「私はカタールへの感謝を口にしない。カタールは本質的に(イスラエルに攻撃の停止を要求する)国連や赤十字と変わらないし、むしろそれ以上に問題がある」と述べたことが録音され、イスラエルのテレビ局が23日報じた。
 イスラエル政府は「人質解放に向けた努力について、詳細は話せない」とコメント。カタール外務省は「もし発言が真実なら、イスラエル首相は仲介プロセスを邪魔し、台無しにするだけだ」と不快感を示した。 

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