「捕虜交換の予定」認める=輸送機撃墜の可能性否定せず―ウクライナ 2024年01月25日 08時27分

ウクライナのゼレンスキー大統領=22日、キーウ(キエフ)(EPA時事)
ウクライナのゼレンスキー大統領=22日、キーウ(キエフ)(EPA時事)

 ロシア西部ベルゴロド州でロシア軍輸送機が墜落し、乗っていたウクライナ人捕虜65人が死亡したとされる問題で、ウクライナ国防省は24日、ロシアとの間で捕虜交換が予定されていたことを認めた。ただ、「捕虜の移送方法は知らされていない」と指摘。ウクライナ軍が撃墜した可能性は否定しなかったが、ロシア側に責任を転嫁した形だ。
 ウクライナ国防省は、ロシア軍の輸送機運用を「捕虜の生命と安全に脅威を与えることを目的とした意図的な行動」「交戦地帯への着陸は安全と言えない」と批判。捕虜が搭乗していたことを事実上確認した形だ。
 ゼレンスキー大統領も演説で「ロシアは捕虜の生命、家族や社会の感情をもてあそんでいる」と非難。ただ、墜落原因に関する言及は避け、国際調査を待つ考えを表明した。
 現地メディアのRBKウクライナによると、ゼレンスキー氏は、墜落を受けて公務日程を変更。25日の自身の誕生日に関する行事を禁止した。世論の反応を意識した対応とみられる。 

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