ガザ攻撃でイスラエル批判=対テロや経済協力強化―トルコ・イラン 2024年01月25日 06時04分

24日、トルコの首都アンカラで行われた共同記者会見後、握手するイランのライシ大統領(左)とトルコのエルドアン大統領(AFP時事)
24日、トルコの首都アンカラで行われた共同記者会見後、握手するイランのライシ大統領(左)とトルコのエルドアン大統領(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イランのライシ大統領は24日、トルコの首都アンカラで行われたエルドアン大統領との会談後の共同記者会見で、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘について「パレスチナが勝者で、シオニスト(イスラエル)が敗者だ」と主張した。エルドアン氏も「ガザへの非人道的な攻撃を終わらせる必要性を議論した」と述べ、イスラム組織ハマスを擁護する両国がイスラエル批判で足並みをそろえた。
 ライシ師は、イスラエルを支える米国を改めて非難し、国連なども「犯罪抑止の実効性を失った」と糾弾した。エルドアン氏は、両首脳が地域の安定を脅かす行動の回避で一致したと強調。ただ、中東ではイスラエルや米国に反発する親イラン勢力などの攻撃が続発しており、紛争が各地に波及する懸念は消えていない。
 両首脳はテロ対策や経済協力の強化で合意し、2国間貿易を年間300億ドル(約4兆4000億円)規模へ拡大する方針を確認した。 

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