成長株に上昇余地
コムジェスト・アセットマネジメント社長・高橋庸介氏 2024年11月29日 14時26分
足元の日経平均株価は過熱感なく妥当な水準だ。バリュー(割安)株がけん引しており、バリュエーション(価値評価)で見ると成長株には上昇余地がある。
上場企業の2024年9月中間業績は堅調で、第3四半期決算発表が本格化する来年1月下旬ごろには日経平均も値を切り上げるだろう。上半期に相次いだ自動車の生産調整の影響がなくなり、下半期は製造業全体で回復が期待できる。
現状、日経平均を一つの銘柄に見立てた場合の1株当たり利益(EPS)は加重平均ベースで2400円程度。EPSで10%以上の増加が見込めれば、日経平均は4万2000円以上の水準も無理がない。ただし、為替が1ドル=150円前後で推移することが前提だ。130円台に入るような過度な円高は嫌気される。
トランプ次期米政権の動向やウクライナ情勢などで短期的に上下動しつつ、株価は長期では企業の利益成長に連動して上昇するだろう。