〔NY外為〕円、147円台前半(13日) 2025年08月14日 06時51分
【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク外国為替市場では、米早期利下げ観測を背景に円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=147円台前半に上伸した。午後5時現在は147円33~43銭と、前日同時刻(147円80~90銭)比47銭の円高・ドル安。
米長期金利の低下を眺め、円を含む対主要通貨でのドル売りが継続。米労働省が前日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は伸び率がおおむね市場予想と一致し、高関税政策による物価への影響は限定的との見方から、市場では早期利下げ再開観測が拡大している。
また、ベセント米財務長官は13日にテレビインタビューに応じ、足元の労働指標の悪化を踏まえると、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)は、連邦準備制度理事会(FRB)が0.5%の大幅利下げを行う「絶好の機会だ」と発言。その後も連続利下げを見込むとした。一方、日本については「インフレに問題を抱えている。日銀が制御する必要がある」と言及したため、日米金利差の縮小も意識された。
ただ、米シカゴ連銀のグールズビー総裁は午後の対談イベントで、今後発表される物価統計をさらに精査する必要があるとし、性急な利下げ判断に慎重な姿勢を表明。翌14日朝には、卸売物価指数(PPI)と週間新規失業保険申請件数の発表も控えており、取引後半にかけて円の上値は重くなった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1699~1709ドル(前日午後5時は1.1668~1678ドル)、対円では同172円42~52銭(同172円54~64銭)と、12銭の円高・ユーロ安。