〔NY石油〕WTI続落、62.65ドル(13日) 2025年08月14日 05時05分

 【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫の積み増しが示されたことを受けて売られ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.52ドル(0.82%)安の1バレル=62.65ドルと、中心限月清算値ベースでは、6月初旬以来約2カ月ぶりの安値となった。10月物は0.55ドル安の61.93ドル。
 EIAが13日公表した週間在庫統計(8日までの1週間)は、原油在庫が前週比300万バレル増と、予想(30万バレル減=ロイター通信調査)に反して積み増しとなったことから、需給の緩みを警戒した売りが先行した。国際エネルギー機関(IEA)が13日に発表した月報で、2025年の世界石油供給見通しを上方修正する一方、需要見通しを引き下げたことも売り材料視された。
 一方、ベセント米財務長官はブルームバーグテレビのインタビューで、15日に行われるトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談で成果がなければ、対ロシア制裁を強化するか「2次関税」を課す考えを示した。米国が対ロ制裁の強化に踏み切れば、ロシア産原油の供給混乱につながるとの警戒感は根強く、下げ幅は限られた。
 ▽ガソリン=3営業日続落。中心限月9月物の清算値は0.40セント安の1ガロン=207.04セント。
 ▽ヒーティングオイル=続落。9月物の清算値は0.13セント安の1ガロン=224.28セント。

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