〔NY金〕3日ぶり反発、3408.30ドル(13日) 2025年08月14日 03時18分

 【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米早期利下げ期待が高まる中、米長期金利の低下や対ユーロでのドル安などを背景に、3営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比9.30ドル(0.27%)高の1オンス=3408.30ドル。
 前日発表の米消費者物価指数(CPI)がインフレの落ち着きを示唆する内容と受け止める向きが多く、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを行うとの見方が拡大。米長期金利が低下する中、金利を生まない資産である金の相場は買いが優勢となった。対ユーロでドルが下落したことも、ドル建てで取引される商品の割安感につながり、相場を支援した。
 一方、ベセント米財務長官は13日、ブルームバーグテレビのインタビューで、9月の会合で0.5%の大幅利下げが行われる可能性が「非常に大きい」との認識を表明。9月の0.5%利下げを皮切りにFRBの緩和サイクルが始まると予想した。これらも相場の下支え要因となった。
 英独仏などの欧州首脳は13日、ロシアが侵攻するウクライナの和平に向けた方策を巡り、ゼレンスキー大統領、トランプ米大統領とオンラインで協議した。欧州は、ロシアのプーチン大統領との会談を15日に控えるトランプ氏に対し、ウクライナの利益に反した合意をロシアとまとめないよう求めた。市場は15日の米ロ会談を注視している。

前日からの主な出来事