〔米株式〕ダウ小反落、1ドル安=米中協議を注視(9日) 2025年06月10日 05時52分

 【ニューヨーク時事】週明け9日のニューヨーク株式相場は、米中による貿易協議の行方が注視される中、小反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比1.11ドル安の4万2761.76ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は61.29ポイント高の1万9591.24で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比9607万株増の10億3392万株。
 米中両政府はこの日、ロンドンで約1カ月ぶりに閣僚級の貿易協議を行った。米側のハイテク関連の輸出規制が緩むとの期待から、半導体株を中心に上昇した一方、AI(人工知能)分野の競争力が不十分と投資家に受け止められたアップルが値下がりした。
 アップルは同日に年次開発者会議を開催。AI機能を強化した音声アシスタント「Siri(シリ)」の改良版について、詳細情報の発表が来年になると明らかにし、市場で嫌気された。
 ダウ平均の構成銘柄では、トラベラーズが2.2%安、ナイキが1.4%安、アップルが1.2%安。投資機関が目標株価を引き上げたボーイングは3.2%高。データセンターへの設備投資を発表したアマゾン・ドット・コムは1.6%高。

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