〔米株式〕NYダウ上伸に転じる、110ドル高(5日午後1時40分) 2025年06月06日 02時54分
【ニューヨーク時事】5日午後のニューヨーク株式相場は、米中首脳による電話会談が開かれたことを受け、両国間の貿易摩擦に対する過度の懸念が後退し、プラスに転じている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午後1時40分現在、前日終値比110.04ドル高の4万2537.78ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は20.94ポイント高の1万9481.43。
中国の習近平国家主席とトランプ米大統領は5日、電話会談を行った。第2次トランプ政権発足後初めてとなった会談は約1時間半行われ、交渉が停滞している貿易問題について議論。閣僚級の会合を近く開くことで一致したという。トランプ氏は会談後、SNSへの投稿で「非常に前向きな結論に至った」と発言。対立を深めるレアアース(希土類)の輸出規制に関しては「問題は解消される」との見方を示した。「習氏が妻と私を中国に招待した」ことも明らかにした。米中の貿易戦争を巡る警戒感が幾分和らぎ、相場は上伸に転じている。
午前の相場は、5月の米雇用統計の発表を翌日に控えた警戒感から売りが先行していた。