〔米株式〕ダウ続伸、54ドル高=米中協議の懸念重荷(30日) 2025年05月31日 05時35分
【ニューヨーク時事】週末30日のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領の発言に伴う米中貿易協議の先行き懸念が重荷となって売り買いが交錯する中、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比54.34ドル高の4万2270.07ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は62.10ポイント安の1万9113.77で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比10億9343万株増の20億9109万株。
トランプ氏はSNSへの投稿で、「中国は合意を完全に破った」と批判した。関税措置を巡る協議が進展していないことにいら立ちを示したものとみられ、市場では米中通商摩擦への警戒感が再浮上。ハイテクや金融などの銘柄の売りが先行した。
ただ、米ミシガン大が発表した5月の消費者景況感指数(確報値)が市場予想を上回ったことで景気減速懸念が後退。ダウはプラス圏に到達した。米金融大手JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)による債券市場の先行きを懸念した発言をきっかけに、幅広い銘柄の売りが一時加速したものの、引けにかけてプラス圏に切り返した。
ダウ構成銘柄は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が1.1%高、ウォルマートが1.7%高、アムジェンが1.6%高。ナイキは1.4%安、キャタピラーは1.1%安、エヌビディアは2.9%安だった。