超党派議連、27日訪中=要人会談を模索 2025年04月26日 15時06分

超党派の日中友好議員連盟(会長・森山裕自民党幹事長)は、27~29日の日程で中国・北京を訪問する。議連の訪中は昨年8月以来で、森山氏が会長に就任してからは初めて。中国側要人との会談を模索しており、日本産水産物の輸入規制や中国による邦人拘束などの解決を働き掛ける方針だ。
森山氏は22日の記者会見で「政府間はもちろん、政党間でも相互往来が積み重ねられている。今回の訪中が日中関係の具体的な進展につながることを期待している」と語った。25日には首相官邸を訪れ、石破茂首相と議連の訪中に向けて意見を交わした。
訪中には、立憲民主党の岡田克也前幹事長や国民民主党の古川元久代表代行、共産党の志位和夫議長ら与野党6党の14人が参加。滞在中、先端技術の視察や在留邦人との懇談なども予定している。
首相は昨年11月、ペルーで習近平国家主席と会談し、「戦略的互恵関係」の推進で一致した。これを受け、昨年12月には岩屋毅外相が訪中し、今年1月には日中与党交流協議会が約6年ぶりに北京で開かれた。議連は日中関係改善の流れを後押ししたい考えだ。
中国はトランプ米政権の関税措置に反発しており、要人との会談で話題に上る可能性もある。