〔NY外為〕円、156円台前半(20日) 2024年12月21日 07時28分

 【ニューヨーク時事】週末20日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を眺めて円買い・ドル売りの流れが優勢となる中、円相場は1ドル=156円台前半に上昇した。午後5時現在は156円39~49銭と、前日同時刻(157円38~48銭)比99銭の円高・ドル安。
 海外市場の円高・ドル安地合いを引き継ぎ、ニューヨーク市場は156円74銭で取引を開始した。米商務省がこの日朝発表した11月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.4%上昇と、前月(2.3%上昇)から伸びが加速。2カ月連続で拡大し、インフレ鈍化の停滞が示唆された。ただ、市場の想定を下回る内容だったことから、長期金利は発表後に一段と低下する場面があった。日米金利差を意識した円買いが入り、円相場は午前にじりじりと上値を拡大した。
 また現行のつなぎ予算の失効がこの日深夜に迫る中、取引時間中を通じて米政府機関の閉鎖リスクがくすぶったことも、ドル売りにつながった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0426~0436ドル(前日午後5時は1.0359~0369ドル)、対円では同163円00~10銭(同163円10~20銭)と、10銭の円高・ユーロ安。

前日からの主な出来事