〔東京外為〕ドル、143円台半ば=株大幅安で下落(2日正午) 2025年06月02日 12時03分
2日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅下落を受けて、1ドル=143円台半ばに下落した。正午は143円52~52銭と前週末(午後5時、144円04~05銭)比52銭のドル安・円高。
5月30日の米国時間序盤は、米中貿易摩擦への警戒感が再燃し、143円40銭台に下落した。その後、月末のドル買いフローやダウ工業株30種平均の切り返しなどを受けて144円40銭台に上伸した。中盤以降、トランプ政権による関税政策の先行き不透明感などから再び売られ、143円70銭台へ軟化した。
2日の東京早朝は143円80~90銭程度で推移した。午前9時以降、日経平均の大幅下落で売りが先行し、143円30銭台に下落。その後は、米長期金利上昇を受けて143円60銭付近に切り返した。
ドル円は引き続きトランプ米政権による高関税政策に対する警戒感から弱地合いとなっている。市場関係者は「トランプ関税の先行きが依然として不透明で、ドルを買う動きは出にくい」(FX会社)と話す。
午後は手掛かり材料が乏しい中、時間外取引での米長期金利などを眺めながら143円台でのレンジ推移が予想される。
ユーロは朝方に比べ対円で小動き、対ドルは小幅高。正午は1ユーロ=163円09~12銭(前週末午後5時、163円28~37銭)、対ドルで1.1364~1364ドル(同1.1337~1343ドル)。