〔東京株式〕大幅安=米通商政策を警戒(2日前場) 2025年06月02日 11時44分

 (前引け)【プライム】米通商政策への警戒感が重しとなり幅広い銘柄が売られた。朝方に比べて、為替が若干円高に振れたことも売りを誘い自動車や半導体など輸出関連株の値下がりが目立った。日経平均株価の午前の終値は前営業日比551円08銭安の3万7414円02銭と大幅安。東証株価指数(TOPIX)は、27.90ポイント安の2773.67。
 65%の銘柄が値下がりし、30%が値上がりした。出来高は8億0611万株、売買代金は1兆8510億円。
 業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、精密機器、海運業などが下落。上昇は建設業、倉庫・運輸関連業、パルプ・紙。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は上昇。出来高2億0460万株。
 【グロース】グロース250は堅調。グロースCoreは弱含み。

 (10時15分)日経平均株価は朝方に比べて下げ幅を拡大し、一時前営業日比500円超安となる場面が見られた。米国の通商政策の不確実性が意識され、値がさ株が軒並み売られている。市場では「先週、日経平均が1000円以上上昇した反動による利益確定売りも出ている」(銀行系証券)との声が聞かれた。
 一方、建設業や不動産業など内需関連株の一角は買われ相場を下支えしている。市場関係者は「関税リスクの高い輸出関連に資金を回せない投資家が、業界環境の良い内需株に消去法的な買いを入れている」(同)とみていた。

 (寄り付き)日経平均株価は前営業日比313円92銭安の3万7651円18銭と下落して始まった。米中貿易摩擦への懸念が高まる中、トランプ米大統領は30日に鉄鋼・アルミニウムの追加関税を50%に引き上げると発表。米国の通商政策への不安感が投資家心理を悪化させ、幅広い銘柄が売られている。

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