4月の鉱工業生産、0.9%低下=3カ月ぶり―経産省 2025年05月30日 09時02分
経済産業省が30日発表した4月の鉱工業生産指数速報値(2020年=100、季節調整済み)は101.5と、前月比0.9%低下した。低下は3カ月ぶり。生産用機械の輸出減少などが響いた。生産の基調判断は「一進一退で推移している」に据え置いた。
生産は全15業種のうち、6業種が前月を下回った。生産用機械工業は8.7%のマイナス。薄型液晶モニターなど映像機器を製造する装置の輸出が減少した。一方、上昇は8業種。電子回路基板の受注が伸びた電子部品・デバイス工業が5.4%のプラスだった。
4月の出荷は0.2%上昇し、2カ月ぶりのプラス。在庫は0.5%低下し、2カ月ぶりのマイナスだった。
生産予測は5月が9.0%上昇、6月は3.4%の低下を見込む。トランプ米政権による関税措置の影響について、同省は「現状は大きな影響が見受けられなかった」と説明した。ただ、一部企業から「出荷を見合わせる」との声が聞かれたという。