〔東京外為〕ドル、159円台後半=介入警戒感で上値重い(26日午後3時) 2024年06月26日 15時07分

 26日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、政府・日銀による円買い介入が警戒され、1ドル=159円台後半で上値の重い展開となっている。午後3時現在は、159円80~83銭と前日(午後5時、159円48~49銭)比32銭のドル高・円安。
 前日の米国時間は、ボウマンFRB理事のタカ派的と受け止められる発言で年内利下げ観測が後退し、159円70銭近辺へ上昇。6月の米消費者景気信頼感指数が市場予想を上回ると、159円75銭付近へ水準を切り上げた。その後は調整売りなどで159円60銭台に軟化した。
 26日の東京時間はこの流れを引き継ぎ、159円70銭前後で始まった。午前は、日経平均株価の大幅高や米長期金利上昇を背景にじりじりと値を上げ、159円90銭付近に水準を切り上げた。午前10時半に発表された5月の豪消費者物価が市場予想を上回り、豪ドルが上昇したのを受け、「金利が低い日本の円が売られた」(FX業者)との見方もあった。
 ただ、160円が近づくと政府・日銀による為替介入が警戒され、午後は159円70~80銭台で伸び悩んでいる。本日は東京時間、欧米時間とも目立った材料がなく、週内には1~3月期の米GDP確定値や5月の米個人消費支出(PCE)物価の発表なども控えるため、「足元では様子見ムードが強い」(外為仲介業者)という。
 ユーロは午後に入って対円、対ドルで弱含み。午後3時現在、1ユーロ=171円05~06銭(前日午後5時、171円07~09銭)、対ドルでは1.0703~0703ドル(同1.0726~0726ドル)。

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