〔NY石油〕WTIもみ合い、63ドル台(4日午前) 2025年06月05日 00時10分
【ニューヨーク時事】4日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、対ユーロでのドルの下落を背景とした買いが入る一方、ガソリン在庫の大幅増加を嫌気した売りも出て、もみ合いとなっている。米国産標準油種WTIの中心限月7月物は午前10時40分現在、前日清算値(終値に相当)比0.07ドル高の1バレル=63.48ドル。
外国為替市場では対ユーロでドル売りが優勢。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、原油が買われている。カナダで発生している大規模な山火事により、カナダ産原油の供給混乱を巡る警戒感が強まっており、原油が引き続き買われている。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比430万バレル減と、取り崩し幅は市場予想(ロイター通信調べ)の100万バレル減を大きく上回った。一方で、ガソリン在庫は520万バレル増(同予想60万バレル増)と市場予想を上回る積み増し幅となった。夏場のドライブシーズン入り直後でのガソリン在庫の大幅な積み増しが嫌気され、原油相場は上げ幅を圧縮した。