〔東京外為〕ドル、143円台後半=材料乏しく、小動き(4日正午) 2025年06月04日 12時11分
4日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、手掛かり材料が乏しく、1ドル=143円台後半を中心に小動きとなった。正午は、143円91~92銭と前日(午後5時、142円82~84銭)比1円09銭の大幅ドル高・円安。
前日の海外市場では、米国時間の序盤に発表された4月の雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人数が3カ月ぶりに増加したことや米長期金利の上昇を眺めて144円10銭付近へ上伸した。終盤は、長期金利の上昇一服で、143円90銭前後に軟化した。
4日の東京時間の早朝も、同水準で推移した。午前9時以降は、日経平均株価の大幅高や大口の買いで144円20銭台へ上昇。その後は、日経平均の伸び悩みなどを受けて、143円60~90銭台で一進一退だった。
ドル円は、手掛かり材料難の上、週末に米雇用統計や日米の通商交渉などを控えているため、積極的な売買が見送られている。午後も「参加者が少なく、143円台後半を中心としたレンジで推移する」(国内銀行)とみられている。
ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで横ばい。正午は、1ユーロ=163円73~73銭(前日午後5時、163円04~04銭)、対ドルでは1.1375~1376ドル(同1.1414~1415ドル)。