〔東京外為〕ドル、155円台前半=米金利上昇で水準切上げ(21日午後3時) 2025年01月21日 15時16分
21日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇を受け、1ドル=155円台前半に上昇した。午後3時現在は、155円32~34銭と前日(午後5時、155円98~156円00銭)比66銭のドル安・円高。
東京時間の早朝は、トランプ米大統領が20日の就任式で、政策に掲げる追加関税の発動について具体的に触れなかったことを受け、ドル売り・円買いが先行。一時154円90銭近辺に下落した。その後、トランプ氏がメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すことを検討しているとの報道が伝わると、156円20銭台まで急伸。ただ、正午に向けては、日銀の利上げ観測を意識したドル売り・円買いが強まり、154円90銭台に下落した。
午後は、154円70銭台まで水準を切り下げる場面が見られた。その後は、米長期金利の上昇を眺めて155円30銭近辺まで回復した。
東京時間は、米新政権の関税方針をめぐる報道で乱高下する展開となっている。市場関係者は「大統領就任式で関税関係の発言が出なかったため油断していたところ、不意打ち的な報道で急速にドルが買われた」(国内証券)と指摘した。
トランプ氏は就任後、100~200件の大統領令を発令するとみられている。市場からは「今後1週間はトランプ氏の言動を注視したい」(外為仲介業者)との声が聞かれた。
ユーロは正午に比べ対円、対ドルで小動き。午後3時は、1ユーロ=161円19~22銭(前日午後5時、160円92~93銭)、対ドルでは1.0377~0378ドル(同1.0316~0317ドル)。