現職大統領、史上初の出廷=尹氏「自由民主主義が信念」―憲法裁で第3回弁論・韓国 2025年01月21日 17時17分

21日、ソウルの憲法裁判所で開かれた弾劾裁判の弁論に出廷する韓国の尹錫悦大統領(EPA時事)
21日、ソウルの憲法裁判所で開かれた弾劾裁判の弁論に出廷する韓国の尹錫悦大統領(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領は21日、ソウルの憲法裁判所で開かれた弾劾審判の弁論に初めて出廷した。弾劾訴追された大統領の出廷は史上初。尹氏は「私は自由民主主義という信念をしっかり持って生きてきた。判事の皆さん、よく調べてほしい」と述べた。
 尹氏は2024年12月の「非常戒厳」宣言を巡り国会に弾劾訴追された。弾劾審判の弁論は今月14日に始まり、3回目。21日は、戒厳宣言後に発表された布告令に関して尹氏の見解を聴取した。
 布告令は、国会の機能停止や一切の政治活動の禁止、言論統制などを定めていた。国会は昨年12月、「憲法と関連法に違反した」として、尹氏を弾劾訴追した。弁護団は布告令について、金龍顕前国防相が軍事政権時代の事例を参考にして作成し、尹氏が修正したと説明。「布告令は戒厳の形式を整えるためで(国会の機能停止などを)執行する意志はなかった」と釈明した。 

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