〔NY石油〕WTI続伸、79ドル台(9日午前) 2024年05月09日 23時32分

 【ニューヨーク時事】9日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米官民の週間在庫統計が大幅な取り崩しとなったことや、中国の原油輸入が増加したことを背景に需要の高まりが意識され、続伸している。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は午前10時現在、前日比0.50ドル高の1バレル=79.49ドル。
 中国税関総署が9日に発表した統計によると、4月の同国の原油輸入は4472万トン(日量1088万バレル)となり、前年同月比5.45%増加した。労働節(メーデー)の大型連休を控え、製油所が原油輸入を増やしたとみられている。世界最大の石油輸入国である中国の原油需要の高まりが示唆され、相場の押し上げ要因となっている。また、前日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計で、原油在庫が市場予想を上回る取り崩しとなったことも重なり、需給引き締まり観測が強まった。

市況・概況