7月31日、FRB声明=FF金利、5.25~5.50%に据え置く 2024年08月01日 07時43分

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、7月30日、31日の連邦公開市場委員会(FOMC)において決定した金融政策について声明を発表しました。

  • フェデラルファンド金利の目標レンジを5.25~5.50%に据え置くことを決定
  • インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信できるまでFF金利を引き下げることは適切ではない
  • 財務省証券、政府機関債および政府系不動産担保証券の保有量の削減を継続

FOMC声明文(全文) 2024年7月31 日14時(米東部時間)発表

[日本語訳 ゴールデンチャート社]

 最近の経済指標によると、米国の経済活動は堅調なペースで拡大を続けています。雇用の増加は緩やかになり、失業率は上昇しましたが、依然として低水準です。インフレ率はこの1年で緩和しましたが、依然としてやや高い水準にあります。ここ数カ月、当委員会のインフレ目標2%に向けた進展が見られます。

 当委員会は、長期的な視野に立って「最大雇用」と2%のインフレ率の達成を目指しています。当委員会は、雇用とインフレの目標達成に向けたリスクは引き続き均衡していると判断しています。経済見通しは不透明であり、当委員会は双方の達成目標に対するリスクに注意を払っています。

 当委員会は、その目標を達成するためフェデラルファンド金利(FF金利)の目標レンジを5.25〜5.50%に維持することを決定しました。当委員会は、インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信が深まるまで、目標レンジを引き下げることは適切ではないと考えています。さらに当委員会は、財務省証券、政府機関債および政府系不動産担保証券の保有残高の削減を継続します。当委員会は、インフレ率を2%の目標に戻すことに重い責任を託されています。

 金融政策の適切なスタンスを評価する上で、当委員会は引き続き、経済見通しに関する情報の影響を注視します。当委員会は、当委員会の目標達成を妨げる可能性のあるリスクが出現した場合、金融政策のスタンスを適切に調整する用意があります。当委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関する見通しなど、幅広い情報を考慮に入れます。

 金融政策決定に賛成したのは、ジェローム・H・パウエル議長、ジョン・C・ウィリアムズ副議長、トーマス・I・バーキン、マイケル・S・バー、ラファエル・W・ボスティック、ミシェル・W・ボウマン、リサ・D・クック、メアリー・C・デイリー、オースタン・D・グールスビー、フィリップ・N・ジェファーソン、エイドリアナ・D・クグラー、クリストファー・J・ウォラーの各氏でした。オースタン・D・グールスビー氏は本会議で補欠メンバーとして投票しました。

[日本語訳 ゴールデンチャート社]

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