利下げ、「年内のある時点」堅持=根強いインフレに警戒も―米FOMC要旨 2024年04月11日 04時45分

米連邦準備制度理事会(FRB)のビル=ワシントン(AFP時事)
米連邦準備制度理事会(FRB)のビル=ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は10日、3月19、20両日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。ほぼすべての参加者が、経済動向が予想通りなら「年内のある時点での」利下げ開始が適切との判断を示した。ただ、一部参加者は、最近の根強いインフレに警戒感を表したことも分かった。
 3月の会合では、政策金利を年5.25~5.5%に5会合連続で据え置くことを決定。2024年内に0.25%幅で計3回利下げするシナリオを維持した。
 議事要旨によると、インフレ鈍化は「幾分スムーズではない道筋」ながら続くとの見方で、参加者はほぼ一致。ただ、最近のインフレ上昇は「比較的幅広く、単なる統計的異常とみなされるべきではない」と主張する参加者もいた。 

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