〔米株式〕NYダウ反発、147ドル高=ナスダックは安い(19日午前) 2025年08月19日 23時12分

 【ニューヨーク時事】19日午前のニューヨーク株式相場は、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」などを控えて様子見の雰囲気が強い中、反発している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比147.08ドル高の4万5058.90ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が90.63ポイント安の2万1539.14。
 最大の注目イベント、米ジャクソンホール会議(21~23日開催)でのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演待ちで、この日は持ち高調整の商いが中心。今週はまた、消費動向を占う上で、小売り各社が発表する四半期決算も投資家の関心を集めている。
 米住宅改装用品小売り大手ホーム・デポが朝方発表した2025年5~7月期決算は増収減益で、売上高と調整後の1株当たり利益は市場予想を下回った。米高関税政策を巡る不透明感から消費者景況感が冷え込み、大規模な住宅改修が低調だったことが響いた形。ただ、26年1月通期業績見通しを据え置いたことが好感され、同社株は大幅上昇、ダウ平均全体を下支えしている。塗料メーカーのシャーウィン・ウィリアムズも連れ高。
 一方、米商務省が発表した7月の住宅着工件数は市場予想を上回ったが、先行指標である住宅着工許可件数は予想を下回り、全体的にまちまちの内容だった。
 個別株を見ると、ホーム・デポが4.6%高、シャーウィンが2.0%高。このほか、ソフトバンクグループが20億ドルの出資を発表したインテルが10.9%高と急伸している。

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