〔NY石油〕WTI続落、62ドル台(13日午前) 2025年08月13日 23時52分

 【ニューヨーク時事】13日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計で原油在庫の大幅な積み増しが示されたことを受けて売られ、続落している。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は午前10時40分現在、前日清算値(終値に相当)比0.33ドル安の1バレル=62.84ドル。
 EIAが発表した週間石油在庫統計では、石油在庫が前週比300万バレル増と、市場予想(ロイター通信調べ拡大調査)の30万バレル減に反して大幅な積み増しとなった。これを受けて需給緩和懸念が強まったことから原油が売られた。ガソリン在庫は80万バレル減(同予想=70万バレル減)、ディスティレート(留出油)在庫は70万バレル増(70万バレル増)だった。
 国際エネルギー機関(IEA)が13日に発表した月報で、2025年の世界の石油供給見通しを上方修正したほか、需要見通しを引き下げたことも、相場の下押し材料。
 一方、ベセント米財務長官は13日、ブルームバーグテレビとのインタビューで、15日に行われるトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談で成果がなければ、対ロシア制裁を強化するか「2次関税」を科す考えを示した。市場は会談の動向を注視している。

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