〔東京外為〕ドル、147円台半ば=終盤、米金利低下で下落(13日午後5時) 2025年08月13日 17時04分
13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤に時間外取引で米長期金利が低下したことに圧迫され、1ドル=147円台半ばに下落している。昼前に日経平均株価の上昇を背景に148円10銭台まで買われた後は売り戻す動きが優勢となった。午後5時現在、147円53~53銭と前日(午後5時、148円25~27銭)比72銭のドル安・円高。
前日の欧州時間は148円台半ばを中心に推移。米国時間に米消費者物価(CPI)が公表された直後に147円80銭台に急落。売り一巡後、148円台半ばに戻ったものの、再び148円を割り込むなど乱高下した。米CPIはほぼ予想通りだったが、利下げ観測が台頭し、ドル円を圧迫した。次期労働統計局長に指名されたアントニ氏が月次の雇用統計の発表停止を提案したこともドル円の売りを誘った。終盤は147円60~80銭台で小動きとなった。
東京早朝は147円80銭前後で推移した。午前9時以降、日経平均が大幅高で寄り付き、初めて4万3000円台乗せるとリスク選好のドル買い・円売りが活発化。午前11時前後には148円10銭台まで上値を伸ばした。正午は148円前後に伸び悩んだ。午後はやや下げた水準でもみ合ったが、終盤に米金利低下を受けて売りが強まった。
日経平均の大幅高でいったんは上値を追ったが、「米利上げ観測が根強く、ドル円の上値は限られた」(為替ブローカー)という。終盤は「欧州勢参入の時間帯に米金利低下を背景に全般的なドル売りが広がった」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロは終盤、対円は弱含み。対ドルは上昇。午後5時現在、1ユーロ=172円71~73銭(前日午後5時、172円27~29銭)、対ドルでは1.1707~1707ドル(同1.1619~1620ドル)。