韓国株価3000の大台=李政権発足で信頼回復 2025年06月20日 15時25分

閣議で発言する李在明大統領=19日、ソウル(EPA時事)
閣議で発言する李在明大統領=19日、ソウル(EPA時事)

 【ソウル時事】20日の韓国ソウル株式市場で、総合株価指数(KOSPI)が午前に前日比1%上昇し、3000の大台を回復した。5日連続の上昇で、3000を超えるのは2022年1月以来。今月4日の李在明政権の発足による政局の安定で韓国経済への信頼感が高まり、海外からの投資が戻っている。
 KOSPIは、昨年末の尹錫悦大統領(当時)による「非常戒厳」宣言後に海外勢の投資引き揚げなどで大きく低下したが、李氏の大統領就任後に回復傾向が続いている。20日は李大統領が重点的に支援する考えを示している半導体や人工知能(AI)産業の株を中心に買い注文が集まった。
 革新系与党「共に民主党」は国会で過半数を大きく上回る議席を有し、李氏は強力な政権基盤を確保。李政権は19日、生活支援策など20兆2000億ウォン(約2兆1400億円)の追加支出を含む補正予算案を閣議決定した。政府の景気浮揚策も投資家に好感されたもよう。 

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