中国、黄海に航行禁止区域=韓国政府が懸念伝達 2025年05月24日 17時39分

 【ソウル時事】韓国外務省は24日、中国が黄海上の境界が定まっていない水域に航行禁止区域を設定したとして、中国側に「懸念」を伝達したと明らかにした。設定の目的は軍事訓練とみられるが、韓国外務省はたとえ訓練であっても「過度に航行の自由を制限するのは問題になる可能性がある」と指摘した。
 航行禁止区域は、韓国と中国の排他的経済水域(EEZ)が重なり、両国が共同で漁業を管理する「暫定措置水域」内に設定された。この水域を巡っては中国が無断で3カ所に構造物を設置。韓国では、東シナ海や南シナ海で一方的な現状変更の試みを続ける中国が、黄海でも管轄海域の拡大をもくろんでいるのではないかと警戒感が高まっている。
 韓国メディアによると、航行禁止の期間は22~27日とされている。韓国外務省は「中国側の措置が国際海洋法に合致しているかどうかや、対応策などについて、国防省を含む関係省庁と協議している」と説明した。 

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