大手賃上げ率、5.39%=25年春闘―経団連最終集計 2025年08月06日

 経団連が6日公表した大手企業の2025年春闘回答・妥結結果(最終集計)によると、ベースアップ(ベア)や定期昇給などを合わせた月例賃金の引き上げ率は平均5.39%(1万9195円)だった。前年の5.58%(1万9210円)に続き、2年連続で5%台の大幅な賃上げが実現した。
 引き上げ額は比較可能な76年以降で昨年に次ぐ2番目の大きさで、2年連続の5%台は1990~91年以来。経団連は「力強い賃上げのモメンタム(勢い)が継続し、定着が確認できた」(労働政策本部)と指摘した。
 調査には19業種139社が回答。製造業は5.42%、非製造業は5.34%、それぞれ上昇した。業種別の賃上げ率は、人材の獲得競争が激化している情報通信が8.24%と、前年の10.15%に続く高い伸びを記録した。
 このほか、非鉄・金属(6.15%)、機械金属(6.14%)、造船(6.13%)の上昇が目立った。食品や繊維、電機などは伸び率が前年を上回った。 

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経団連会館=東京都千代田区
経団連会館=東京都千代田区

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