4月の経常黒字、2兆円=過去最大、利子・配当収益が増加―財務省 2024年06月10日
財務省が10日発表した4月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は2兆505億円の黒字だった。黒字は15カ月連続で、4月としては比較可能な1985年以降で過去最大を更新。利子や配当金の収支を示す第1次所得収支の黒字幅が拡大し、全体を押し上げた。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6615億円の赤字(前年同月は1492億円の赤字)。輸出額は前年同月比2.4%増の8兆4282億円。自動車や半導体等製造装置が増加した。輸入額は原油価格の上昇などで8.5%増の9兆897億円だった。