日本の新車輸出、世界首位陥落=中国に抜かれる―23年 2024年01月31日

 【北京時事】2023年の新車輸出台数で、中国の初の世界首位が確定した。日本自動車工業会が31日公表した同年の輸出台数は前年比16%増の442万台と、中国の491万台を下回り、トップの座を譲った。中国企業は得意とする電気自動車(EV)がけん引する形で輸出を急拡大させており、東南アジアなど日本メーカーが牙城としてきた市場でもシェアを伸ばしている。
 自工会の資料などによると、日本の輸出台数が世界トップから転落するのはドイツが首位だった16年以来7年ぶりとなる。
 中国では近年、政府の後押しも追い風となり、国内EVメーカーが技術力を高めてきた。国内市場は競争が激化しており、最大手の比亜迪(BYD)などは海外での販路拡大を急いでいる。 

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中国・重慶市の物流拠点に並ぶ輸出用の電気自動車(EV)=2023年9月
中国・重慶市の物流拠点に並ぶ輸出用の電気自動車(EV)=2023年9月

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