旅行支援、10日再開=補助最大7000円に縮小 2023年01月09日

 新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた国内観光の需要喚起策「全国旅行支援」が10日、再開する。観光庁は需要が落ち込まないよう、引き続き関係業界を支える。割引率はこれまでより引き下げ、飲食店などで使えるクーポンも含めた1人1泊当たりの補助額は最大1万1000円から同7000円に縮小する。
 終了時期は、国から配分された予算に基づき各都道府県が判断する。観光庁によると、少なくとも今年度末までは実施できるだけの予算を確保している。
 10日からの割引率は20%で、鉄道やバス、航空などの公共交通と宿泊がセットの旅行商品は1人1泊当たり最大5000円、宿泊のみや日帰りは同3000円を補助する。利用には、コロナワクチン3回以上の接種か陰性証明が必要となる。
 宿泊施設などの業務負担軽減のため、クーポン発行の仕組みも変更する。スマートフォンなどを通じた電子クーポンを原則とし、平日は2000円分、休日は1000円分を配る。
 旅行支援は昨年10月に開始。同12月27日宿泊分で一度終了し、繁忙期となる年末年始は対象外となっていた。
 斉藤鉄夫国土交通相は今月6日の記者会見で、旅行支援再開に関し「経済の活性化のために観光需要を回復させることは非常に大きな柱の一つだ」と強調。「基本的な感染対策を徹底しながら、日本各地を訪れてほしい」と呼び掛けた。 

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