防衛強化で114兆3812億円=11年連続最大、借金依存変わらず―来年度予算案を閣議決定 2022年12月23日

 政府は23日の臨時閣議で2023年度予算案を決定した。一般会計総額は前年度当初予算に比べ6.3%増の114兆3812億円と、11年連続で過去最大を更新。110兆円を超えるのは初めてとなる。歳入を借金に依存する構図は変わらず、ウクライナ危機を契機とした安全保障環境の変化に対応して防衛力の抜本的強化に乗り出すことで、財政状況は一段と悪化する。来月召集の通常国会に提出する。
 政府は今回の予算案を「歴史の転換期を前に、未来を切り開く予算」と位置付け、防衛費のほか、脱炭素、少子化対策、地方のデジタル化などに重点配分。物価高や新型コロナウイルスなどに対応するため、一般予備費も含めて計5兆5000億円の予備費を確保する。 

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臨時閣議に臨む岸田文雄首相=23日午後、首相官邸
臨時閣議に臨む岸田文雄首相=23日午後、首相官邸

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