救済新法が成立=悪質寄付勧誘に刑事罰―臨時国会閉幕 2022年12月10日

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法は、10日の参院本会議で自民、公明両党と立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決、成立した。宗教法人などの悪質な寄付勧誘を規制。違反に刑事罰を科すことで被害防止を図る。
 共産党とれいわ新選組は反対した。霊感商法の契約取り消し期間を延長する改正消費者契約法、改正国民生活センター法も採決され、成立した。
 岸田文雄首相は10日の記者会見で、新法に関し「与野党の垣根を超えた圧倒的多数で成立させることができた。制度を利用しやすい環境整備に全力を傾ける」と語った。
 土曜日に国会審議が行われるのは異例。衆参両院事務局によると、1994年1月の政治改革関連法が成立した参院本会議などの例に限られる。第210臨時国会は会期を延長せず閉幕した。 

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世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法が可決、成立した参院本会議=10日午後、国会内
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法が可決、成立した参院本会議=10日午後、国会内
参院本会議で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法が可決、成立し、一礼する河野太郎消費者担当相=10日午後、国会内
参院本会議で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法が可決、成立し、一礼する河野太郎消費者担当相=10日午後、国会内
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法が可決、成立した参院本会議を傍聴席から見守る旧統一教会被害者の橋田達夫さん(左)と小川さゆりさん(仮名)=10日午後、国会内
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法が可決、成立した参院本会議を傍聴席から見守る旧統一教会被害者の橋田達夫さん(左)と小川さゆりさん(仮名)=10日午後、国会内
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法案を可決する参院消費者問題特別委員会=10日午後、国会内
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法案を可決する参院消費者問題特別委員会=10日午後、国会内

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